KINFOLK JAPAN EDITION Vol.13

特集：TRAVEL

旅には、実際の行為としての旅と、心の中の旅があります。時代錯誤なガイドブックに記載された観光スポットへいくつ行ったことがあるか、または誰が一番遠くの国へ行ったことがあるか、一昔前に皆が競い合うようにしていた旅と、現代の旅行者が求める旅は違うのです。KINFOLKでは、高峰に登る旅から、家のリビングルームで完結する旅まで、様々な旅のスタイルと、旅から得られる体験や価値について考えます。
　本誌では、ストックホルムから東京まで、4 大陸12 都市に渡る大冒険から小旅行についてご紹介します。ハンガリーでソビエト時代の列車内でファッション撮影をしたり、歴史ある修道院を改装し、威厳に満ち溢れたフランスのフォントヴローホテルのスタッフたちに舞台裏をこっそり見せてもらいました。さらに自分らしくいられる場所で暮らす、ふたりの優れたクリエイターを訪問しました。ひとりはフォトグラファー兼スタイリストのアニタ・カレロ。彼女は40 年間に渡るNYの暮らしに終止符を打ち、生まれ故郷であるコロンビアへ帰ることを決めた女性です。また、『POPEYE』編集長の木下孝浩さんを始めとする世界を股にかけ活躍しているアントレプレナーたちに、旅のアドバイスとお気に入りの場所も教えて頂きました。旅行の楽しみのひとつでもあるホテルのルームサービスをイメージした特別レシピも公開します。