芹沢けい介(せりざわ けいすけ)
1895年静岡市葵区本通に生まれる。
東京高等工業学校〔現・東京工業大学〕図案科卒業後、
生涯の師である柳宗悦と、沖縄の染物・紅型〔びんがた〕に
出会ったことを契機に、型染めを中心とした
染色家の道を歩み始めます。
芹沢には色彩と模様に対する天与の才能があり、
従来の枠組みにとらわれない新鮮で
創意あふれる作品を次々と制作しました。
また、染色にとどまず幅広い仕事をしましたが、
生涯を通じて明快かつ温和な作風を貫いており、
多くの人々に愛好されてます。
その評価は国内にとどまらず、
1976年にはフランス政府から招聘をうけて
パリで大規模な個展を行い大成功し、
同年に文化功労者となりました。
1984年4月、88歳で惜しまれつつ永眠しました。
亀倉雄策賞など受賞。東京ADC、東京TDC、JAGDA、AGI会員。