日本六古窯のひとつ、信楽焼。
8世紀より続く、長い歴史の中から生まれた
伝統を継承する、滋賀県甲賀市の
職人によって丁寧に作られています。
原料とされる陶土は粗く、
軽量で耐火性に優れたもの。
主に性質の異なる三つの粘土を混ぜて
練り上げるため、強度が増し、大きなものや
肉厚なものを作るのに適しています。
その特徴を生かし作られた、
「丼」「DONBURI」
信楽焼ならではの職人の勘による
表面を削るひと手間は、軽量化だけではなく、
陶器本来の大小の石による凹凸が現れ、
唯一無二の素朴で温かみのある
風合いを醸し出しています。
また、釉薬をかける際には特殊な鋏を用いて、
ひとつひとつ細心の注意を払いながら、
速さを変え丁寧に回しかけていきます。
日本では料理ごとに器がありますが、
この「丼」は、ご飯類や麺類などにも使える万能な器。
気取らない食事や、また日本の料理を
一つの器で手軽に楽しめる、頼もしい逸品です。