「何年にもわたって、誰もが自分の顔を
知らず知らずのうちに形作っていて、
ある年齢になると、シワだらけになったり、
眉毛が高すぎたり短すぎたり、
目が小さく半分閉じたり開いたり、
口が閉じたり半分開いたりしていることに気づきます。
そういった自身に起きている小さな変化は、
日々観察を職業としていない方は
なかなか気づかないものです。
顔は機能的なものであり誰もが異なる顔を持っています。
さらにさまざまな人相を形成する際に、
その人の行動と顔の表情に必ずしも
一貫した法則があるかどうかと
理解しようとするのは非常に困難ですが、
これらの構造を確認するために
いくつか描いてみようと思いました。
さまざまな構造を重ね合わせることで、
祖先を探して遡ることができるかもしれません。」
byブルーノ・ムナーリ1993年