Birger Kaipiainen / ビルガー・カイピアイネン
フィンランド・デザインを代表する
デザイナーとして国際的に知られる
ビルガー・カイピアイネン(1915-88)は、
色彩豊かでみずみずしく、
洗練された芸術を生み出し、
同時代の人々に「陶芸界のプリンス」
「デコレーター界のキング」と呼ばれました。
カイピアイネンは1937年に
ヘルシンキ美術大学を卒業した後すぐ、
その才能を見込まれてアラビアで働き始め、
50年にわたるキャリアの大半を
アラビアのアートデパートメントで
1点もののアートピースウォール
プレートの創作に費やしました。
カイピアイネンのどこかロマンチックで神秘的、
装飾的なスタイルはタイムレスな
魅力に満ちています。カレリア地方で
過ごした幼少期の夏の思い出、
ビザンチンの神秘主義の体験、
そして彼が愛した本やクラッシック音楽、
オペラ、バレエ、そして上流社会の
パーティーと結びついて、独特の時代を超えた
スタイルを生み出しました。
カイピアイネンのアート・セラミックは、
今も多くの美術館や
デザイン・ミュージアムに収蔵されています。