20世紀家具の大いなるクラシックのひとつ
ジャン・ポシャールは、兄アンドレと共に、
創業者であり父であるグザヴィエ・ポシャールの急逝を受け、
1948年にTOLIX社の経営を引き継ぎました。
4年後の1952年、兄弟は別々の道を歩むことを決意し、
ジャンが事業の指揮を執ることになります。
彼は家族の遺産を受け継ぎながらも革新を追求し、
1956年に「A56 アームチェア」を発表しました。
この作品は父の代表作「チェアA」に直接着想を得ており、
半世紀以上を経た今でもデザイン界で最も象徴的な
アームチェアのひとつとして知られています。
ジャンの指導のもと、TOLIXは製品ラインを拡充し、
「チェアA」や「A56アームチェア」と同様に、
機能性と美しさを兼ね備えた
新しいデザインを次々と世に送り出しました。
ジャン・ポシャールはブランドの遺産を守るだけでなく、
企業の近代化と国際的な発展にも成功しました。
彼のデザイン感覚と、変化する消費者のニーズを先取りする力によって、
TOLIXは金属製デザイン家具の分野で重要な地位を確立しました。
ブランドは今も進化を続けていますが、
ジャン・ポシャールの足跡は父と同じく
消えることのない存在として刻まれています。